ある日の出来事

つづき

昨日書いた記事にusskhawaiiさんからコメントを頂きました。お返事が少し長くなりそうなのでここに書いてみようと思います。

もちろん、頻度の高い疾患から鑑別しなければならないと思います。
アメリカでの教育の優れてる事のひとつにsystematicに考えさせるということがあります。発熱を診たら、鑑別診断として 1oooo, 2@@@@, 3####.....と並べ、得られた情報を基に絞り込んでいきます。そして鑑別診断1を証明するためには、a$$$$、b****、c+++++....という検査が必要で、鑑別診断2のためにはa$$$$、b****、c+++++....という検査が必要、という風に考えろと教わります。もちろん常にこういうやり方をしている訳ではないのですが、大切な考え方だと思います。学生の時、内科診断学の時間に同じ事を教わったような気がしますが、身についていなかった私は昨年マイアミでこの事を思い知らされました。今回のケースではdermal sinusは頻度は少ないけれども見逃してはいけない疾患だと思います。

同じような考え方をすると、腰椎穿刺の前にはICP亢進をr/oしなければならないと言う事を思いつく事が大切で、その方法は何でもよいのではないでしょうか。眼底を見る、ant. fontanelleを触る、CTを撮る、など。眼底などの身体所見のみで診断するのが出来る医者の本来の姿なのでしょうが、実際には最近のCTは撮像時間がほんの2,3秒だし、記録も残るし、ということでCTを撮る事が多いと思いますが。
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by ny402 | 2006-05-28 04:32 | medicine
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小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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