ある日の出来事

アラスカ

以前にも書きましたが、ここの病院は5州をカバーしていて、その中にアラスカが含まれています。シアトルからは3時間ほどのフライトでいけるようです。
さて、我々が診る患児の中にはアラスカ住民が結構います。昨年はハイチやキューバの子供たちも診たりしましたから、なんとなく貴重な体験をしているような気がします。もちろん言葉や文化などの社会的背景以外の部分は何にも違いはないんですけれど。(英語とスペイン語のバイリンガルの人を対象にfMRIで2言語による脳活性を見ると、英語とスペイン語では異なった場所が活動しているらしいという論文があるので、言語中枢付近を手術する時はどんな言語を使うのかで手術のアプローチが違ってくるかもしれませんが)
昨日、シャントプロブレムがこじれて地元の病院ではどうにもならなくなった少年がアラスカから運ばれてきました。彼はnative Americanで、英語ではなくnative Americanの言葉(なんという言語なのか忘れてしまいました)を話します。母親はそのnative Americanの言葉を失いたくないという事で子供に英語ではなくその言葉をしゃべらせているようです。その彼も土曜日にVA Shunt設置を行い術後も元気です。明日にもアラスカへ帰れるでしょう。そして民族文化を継承する一人となっていくかもしれません。
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by ny402 | 2005-09-03 16:00 | medicine
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小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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