ある日の出来事
2007-05-27T08:55:50+09:00
ny402
小児脳神経外科医が綴る日々雑感
Excite Blog
小児脳腫瘍ワーキンググループ
http://pedineuro.exblog.jp/5748542/
2007-05-27T08:54:00+09:00
2007-05-27T08:55:50+09:00
2007-05-27T08:54:57+09:00
ny402
medicine
なかなか勉強になり、いい会でした。]]>
久しぶりに
http://pedineuro.exblog.jp/5699461/
2007-05-20T15:46:14+09:00
2007-05-20T15:35:28+09:00
2007-05-20T15:35:28+09:00
ny402
medicine
そんな中、脊髄係留症候群患児のuntetheringを手術をしました。アメリカ時代は1日2例くらいあるような頻繁に行う手術でしたが、今の病院では誰も見たことがありません。そのため多少やりにくかったものの、十分勝算はあったので何事もなく終了し、児は明日当たり退院できるでしょう。
今月後半は学会が重なっていて、週末は疲れた体に鞭打ちながらポスター作り、スライド作りです。]]>
それから
http://pedineuro.exblog.jp/5656202/
2007-05-12T13:12:36+09:00
2007-05-12T13:12:36+09:00
2007-05-12T13:12:36+09:00
ny402
medicine
今の病院はこれまで小児症例は極わずかでしたが、需要がないというわけではないようです。見逃されている、見過ごされている子供たちは実は多いような気がしています。本来手術を本業とする外科医としては専門医一人当たり年間100例くらい手術したいところですが、日本ではなかなかそうはいきません。でも何とか週1くらいのペースにしたいものです。科学に立脚した小児脳神経外科学、児の20年後のための小児脳神経外科を目標に掲げました。
以前紹介した脊髄髄膜瘤の児はシャントを設置し元気に育っています。昨日外来にやってきましたが、大分大きくなっていました。彼女が育っていくのを見守る楽しみがまた一つできました。
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脊髄髄膜瘤
http://pedineuro.exblog.jp/5392151/
2007-03-25T11:42:00+09:00
2007-03-29T07:10:25+09:00
2007-03-25T11:42:03+09:00
ny402
medicine
シカゴのDavid McLoneが脊髄髄膜瘤の閉鎖術を始めるまでは、脊髄髄膜瘤患児は感染症で亡くなっていました。McLoneが閉鎖術を始めたとき、人々は”お前は馬鹿か、どうせ助からないんだから、やっても無駄だ”といったそうです。しかし閉鎖術は成功を収め、現在では脊髄髄膜瘤を持って生まれても成人できるようになっています。これがわずか30年くらいの間の出来事です。そして、現在では出生前診断ができるようになりました。妊娠25週以前に診断がつくと、胎児手術がアメリカでは行われるようになりました。施行している2施設の成績では、短絡管設置を必要とする水頭症の発生率が半減し、キアリ奇形II型も有意に減少するといいます。なかなかの成績ですね。]]>
若者たち
http://pedineuro.exblog.jp/5345472/
2007-03-17T11:04:00+09:00
2007-03-17T11:37:48+09:00
2007-03-17T11:04:04+09:00
ny402
medicine
また、後期研修医の先生は夜中1時、2時まで病院に残っています。我々の頃はまだそれが当たり前だったのですが、今でも研修医は病院に住む人という事なのでしょう。
アメリカにいた時、日本の研修医のニュースを聞くたびに今の若い人は、と思っていましたが実は必ずしもそうではないような気がしています。それよりもむしろ、システムを作ったり、運用したりする側に問題があるのでしょう。4月からまた学生を含めた若い人を育てる立場となります。若い人たちが目を輝かせながら仕事ができる環境を提供したいものです。
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医療崩壊
http://pedineuro.exblog.jp/5228338/
2007-02-26T07:56:00+09:00
2007-02-26T11:40:05+09:00
2007-02-26T07:56:02+09:00
ny402
medicine
水曜日に当直していると、NICUの先生からコンサルトの電話がかかってきました。
症例は日齢0、体重2400g 水頭症の児です。エコーとCTから片側のモンロー孔が嚢胞により閉塞している片側性の水頭症と診断できます。神経内視鏡による治療が可能と判断し、翌日大学へと電話をしました。神経内視鏡を有している施設はまだそれほど多くなく、我々の所にはありません。そこで私が属する大学に受け入れを頼んだのですが、返ってきた答えは”受け入れ不可能”。NICUが満床、ICU、一般小児科病棟では診られないというのがその理由です。仕方なく内視鏡をもって手術に来てもらいました。金曜日の夕方に手術を行い、経過順調です。手術翌日には名前も決まり、もう少しで退院できます。
帰国してから7ヶ月、医療崩壊と叫ばれつつもその事実が切実にわが身に降りかかる事は無かったのですが、やはり小児医療は限界を超えているのでしょうか?今回は看護サイドが受け入れを拒否した様ですが、医師サイドでも同じ事は起こりえるでしょう。最後の砦になる、といった覚悟がないということでしょうか?]]>
研究会
http://pedineuro.exblog.jp/5191069/
2007-02-20T12:40:24+09:00
2007-02-20T12:40:24+09:00
2007-02-20T12:40:24+09:00
ny402
medicine
仲間の集まりである同門会の中であっても、新参者がその存在を知ってもらうためには、今回のような発表でも疎かにはできません。少しばかりまじめにやってしまいました。よく言われるように小さな仕事でも、最終的に論文にして一通り終了します。その意味でも研修医の先生には日本語でもいいので形にしてほしいものです。多分その前に私が英語で投稿してしまうかもしれません。
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ひさびさの
http://pedineuro.exblog.jp/5153129/
2007-02-14T19:12:32+09:00
2007-02-14T19:12:32+09:00
2007-02-14T19:12:32+09:00
ny402
medicine
そんな中、小児科フォロー中の日齢47の児の症状が進行し、緊急の手術をしたりもしました。術後経過は順調だったので、術後5日目に退院、今日=術後12日外来を受診しました。大泉門の張りも無くなり、哺乳も増えているようでまずまずといった感じです。成長を見守るという楽しみがまたひとつ増えました。]]>
謹賀新年
http://pedineuro.exblog.jp/4828630/
2007-01-01T09:58:00+09:00
2007-01-01T09:59:33+09:00
2007-01-01T09:58:07+09:00
ny402
daily life
今年は、日本での飛躍の年に、と思っていますがどうなることやら。
年末のまとめを少し。
前回紹介した児は無事に術後3日目に退院しました。麻痺の改善も見られ両親はハッピー。 翌週行った5歳、キアリ奇形の患児も術後4目には退院し、元日の誕生日までには退院するという約束を果たしやれやれ。
28日の外科当直と29日夕方までの脳外当番をこなせば2006年の仕事は終了のはずだったのですが、現実はそんなに甘くはありませんでした。27日深夜にに緊急手術で呼ばれ29日の夕方までほとんどノンストップ。当番を交代して家族の基へ帰った4時間後、かかってくるはずのない病院からの電話から、ズバラが来たよと聞こえるではありませんか。ズバラとは私がトレーニングを受けた施設での業界用語でSAHの事。すぐに病院へ駆けつけそのままクリッピングの手術をやり、夜な夜な帰宅。翌朝のCTで脳腫脹が強く再手術。その間にもあふれかえる救急外来に呼ばれる事6回。われながら良く働いているものだと感心しつつも、最近のマスコミ報道は医療側へのバッシングだと知り悲しくなる。
そんな忙しい最中お会いしたある人の言葉。アメリカで臨床トレーニングを受けた医師が見てきたものは、10年先の日本の医療事情だという事。確かにと感心しつつ、現在のアメリカ医療が抱える悪の問題を、今後の日本医療が繰り返さず避けて通れるように、何か発信したいと思う年頭である。
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母 泣く
http://pedineuro.exblog.jp/4768909/
2006-12-21T07:53:57+09:00
2006-12-21T07:53:57+09:00
2006-12-21T07:53:57+09:00
ny402
medicine
特に感動的な話をしている訳でもないし、もちろん怒ったりしている訳でもないのですが患児の母親が泣き始めます。病棟で説明していたので、いつの間にか周りは黒山の人だかり。何だか、悪者は私だけ、って感じ。
この患児たちに共通しているのは、病歴が長い、いわゆる慢性的な疾患であるという事。これまで接した医療者もそれなりの対応をしてきたとは思いますが、病気が慢性化するに従い差し障りのない対応になっていった事は否めません。誰も手術など勧めませんでした。そんな折、この子の20年後のために、などといって手術を勧めたので家族は大変です。
小児脳神経外科医療に対してだけはそれなりに自信がありますから、いつもセカンドオピニオンを聞きに行ってもいいし、他病院で手術してもいいですよとお話しますが、今回の家族は、先生に手術をお願いしますと言ってくれました。その内の1例が昨日手術を終え、手術目的は完了しました。後はこの子がどう育っていくのかを見守るのが楽しみです。
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2面性
http://pedineuro.exblog.jp/4707433/
2006-12-10T14:08:36+09:00
2006-12-10T14:08:36+09:00
2006-12-10T14:08:36+09:00
ny402
medicine
現時点での差し迫った生命危機を脱しなければ、明日どころか次の1時間後の計画など意味をなさない、といった急性期患者を診る一方で、機能予後を最重要に考慮しなければならない臨床的良性疾患患者もいます。小児の場合でも外傷や脳腫瘍の患児たちは前者かもしれません。一方で20年後のこの子のために、今やらなければならない事を親御さんに説明し、説得する事もあります。この事は小児医療の特徴的な一面であり、それぞれの疾患の全体像を熟知し、患児が進むべき方向を知らなければ出来ない、と考える週末です。]]>
症例
http://pedineuro.exblog.jp/4692519/
2006-12-07T21:00:43+09:00
2006-12-07T20:53:10+09:00
2006-12-07T20:53:10+09:00
ny402
medicine
1 少し専門的な検査などになると、この病院ではやったことがないといわれる。
2 他の医師はほとんど小児など見たことがない。更に看護師も不慣れである。
3 複数科がかかわる児になると、もっと旨くいかない。
4 薬がない
医療側の不慣れで検査に時間がかかる、あるいはまったく出来ない。そうするとデータが揃わず治療方針が決まらない。決まったとしていざ手術と思っても、器械が無かったり、モニタリングができず結局自分の所では治療できない、という事になります。こうなるとやはり専門施設に紹介した方が、医療側も家族も、そして何より児もストレスを感じなくて良いという事になるのかもしれません。
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コンビ二感覚
http://pedineuro.exblog.jp/4582256/
2006-11-20T11:31:42+09:00
2006-11-20T11:31:42+09:00
2006-11-20T11:31:42+09:00
ny402
medicine
体制としては、内科、外科、小児科、産科が当直していて、必要ならば専門科を呼ぶようになっています。外科当直など久しぶりで、お腹などしばらく診ていませんでしたが、その日は腹痛患者などあまりいませんでしたので何事も無く過ぎました。土曜の夕方から朝までの外科当直で睡眠は2時間くらい。隣で働いていた内科当直の先生は睡眠ゼロでした。
色々感想はありますが、小児医療という観点から偏見に満ちた感想を少しばかり紹介します。
4歳男児、靴をはいて外で遊んでいる最中、ソテツを蹴ってトゲが刺さったということで団塊の世代のおばあちゃんと一緒に来院。こどもは平気な顔をしているが、おばあちゃんはオドオド。あるかないか分からない位の1mm長のトゲが、足の親指に刺さっています。ピンセットで取っておしまい。
9ヶ月男児、40cm高の大人用ベッドから落ちたということで救急車で来院。こどもは元気、、見るからに若い両親はオドオド。どこにも異常なく、一応虐待の検索もして帰宅していきました。
たまたま遭遇したこの2つのケースから察することは、親力の低下ということでしょうか。始めのケースはおばあちゃん力の低下ですかね。色々考えさせられる当直でした。]]>
ロバ vs ゾウ
http://pedineuro.exblog.jp/4521272/
2006-11-10T07:42:36+09:00
2006-11-10T07:42:40+09:00
2006-11-10T07:42:40+09:00
ny402
daily life
2年前、kindergartenに通う当時5歳の娘が、”今日 ロバさんとゾウさんのレースをやったよ”という。最初は何言ってるのこの人は、という感じだったが良く聞いてみると選挙の話をしているらしい。息子が通っていた小学校でも模擬投票が行われていて、その当時から現大統領はすでに負けていたのだが。]]>
頭蓋縫合早期癒合症
http://pedineuro.exblog.jp/4511059/
2006-11-08T17:51:34+09:00
2006-11-08T17:51:33+09:00
2006-11-08T17:51:33+09:00
ny402
medicine
1歳男児、硬膜下水腫治療のために5ヶ月時にシャントが設置され、その後頭蓋の形態異常を指摘されていました。頭囲は1パーセントタイル程度、brachycephalyとなっている児で、硬膜下水腫の経過は良好なため、まずシャントを抜去し、ついでposterior expansionを計画しました。予定通り輸血は必要でしたが、特に問題なく手術は終了し術後4日目で退院していったそうです。アメリカ並みの入院日数でした。
生後2~3年までの間にシャントが設置されると、小頭や頭蓋形態異常などが生じることは良くあることですが、この問題に対する論文が意外と少ないようです。頭蓋縫合早期癒合症の通常の手術適応と同じように考えて、機能損傷の予防的意味合いとcosmeticな問題の解決が論点となると思われます。]]>
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