ある日の出来事

2005年 10月 09日 ( 1 )

シアトルはもうすっかり秋である。街の木々も紅葉していて、朝晩はもう寒い。我々にとって秋といえば学会シーズンで、今週は日本で脳神経外科学会が開催されたし、来週はボストンでアメリカのコングレスが開かれる。ということで皆でかけてしまって、Dr. Oと二人で留守番をしている。マイアミの時のようにまた10日間連続の0n-callとなりました。どうなることやら。

金曜日の夕方そんな事を思っていたら、いきなりシャント不全の患児が二人もERに来てしまった。結局二人とも手術となり、帰宅したのは深夜だった。その内の一人はアラスカから来たのだけれども、頭痛を訴えて半年くらい前から地元の病院に行っていた。そこでは偏頭痛と診断され、抗うつ剤が処方され、CTも撮られることなく外来通院となっていた。結局患児は今週の月曜日からかなり具合が悪くなり、搬送された日には無呼吸も起こすようになっていた。CTは、正常の範囲内だけれども、以前のスリットな状態にに比べるとやや大きくなった脳室を示していた。小児脳神経外科医が見ればシャント不全だと容易に診断がつく。しかしそれ以外の医師にとっては難しいということか。

患児は今朝にはもうすっかり元の状態に戻り、母親は笑顔になっていた。週明けにはアラスカに帰れるでしょう。
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by ny402 | 2005-10-09 10:25 | medicine



小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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