ある日の出来事

2006年 06月 29日 ( 1 )

人の量

全体的にみるとやはりアメリカの方が断然多い。何よりもparamedicalとして働く人が多いのがいいと思っています。今回は、質は不問にして、純粋に数の問題を取り上げてみます。
ARNP, RN, iv nurse
ARNPの本来の目的は色々あると思いますが、実際問題として医師不足を補うという目的が大きいと感じます。この制度は、やはりこれからの日本医療制度には必須ではないでしょうか。RNも多数います。私の知る限りの多くの病院では、dayかnightのどちらか12時間、週2-4日勤務という方法をとっています。受け持つ患者の数は2-3人といったところでしょうか。専門職という意味では、iv nurseの存在は欠かせません。採血、IV line, PICC lineの留置までやってくれます。彼らは職人意識が強く、結構よくやってくれるというのが私の印象です。他にもCRNPのように麻酔専門のnurseもいます。

CT/MR tech, PT/OT, RT, MSW, pediatric care codinater, nutrician, pharmacistなどなど。多くのparamedicalの人が働いています。しかも多くの場合、on-call制をとっていて、夜間、休日の労働も当然と思っているので気軽に頼むことが出来ます。

transporter, security, volunteer、telphone operator, 清掃する人々、などなど。この人たちがいないと病院は成り立たないでしょう。

結局、それぞれの職種の人が極力雑用を避け、本来の仕事をおこなうためにシステムが出来上がっているという感じです。医師の報酬は、医師としての専門家が行う専門的な仕事に対してのものである、という考え方です。そのため底辺が広い、結果として働く人が多いというシステムになっているのだと思います。

そしてdoctor
これは足りません。おそらくこの表現は間違っていて、全体的な人数は足りているのかもしれませんが、偏在のため大学、教育関連病院の医師の数は足りません。どの科の医師もつかれきっています。脳神経外科の世界は特殊かもしれませんが、少し触れてみたいと思います。publicな施設では財源不足のためattending physicianを雇えないところもあるようです。この問題に関しては、私立の方に分があるかもしれません。脳神経外科の正規のfellow, residentの数は学会により決められていますのでどの施設でも常にマンパワー不足です。これにはアメリカ特有のシステムが関係しています。private practiceの現場では、訴訟を恐れるあまり、少しでも問題になりそうな症例は大学病院などに送ってしまいます。救急病院であってもくも膜下出血症例などは送ってしまうところもあるようです。最終的に行き着くところとしての大学病院などの施設は常に患者があふれ、少数の、疲弊した脳神経外科医が対応しているのが実情でしょうか。これを解決する手段として取られている方法の一つが、正規外のfellowです。多くは外国からの留学生、residencyに入れなかった医師などによりまかなわれています。トロントもシアトルもこの方法を取っていました。

次回は質について触れてみたいと思っています。
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by ny402 | 2006-06-29 12:00 | medicine



小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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