ある日の出来事

カテゴリ:medicine( 46 )

アラスカ

以前にも書きましたが、ここの病院は5州をカバーしていて、その中にアラスカが含まれています。シアトルからは3時間ほどのフライトでいけるようです。
さて、我々が診る患児の中にはアラスカ住民が結構います。昨年はハイチやキューバの子供たちも診たりしましたから、なんとなく貴重な体験をしているような気がします。もちろん言葉や文化などの社会的背景以外の部分は何にも違いはないんですけれど。(英語とスペイン語のバイリンガルの人を対象にfMRIで2言語による脳活性を見ると、英語とスペイン語では異なった場所が活動しているらしいという論文があるので、言語中枢付近を手術する時はどんな言語を使うのかで手術のアプローチが違ってくるかもしれませんが)
昨日、シャントプロブレムがこじれて地元の病院ではどうにもならなくなった少年がアラスカから運ばれてきました。彼はnative Americanで、英語ではなくnative Americanの言葉(なんという言語なのか忘れてしまいました)を話します。母親はそのnative Americanの言葉を失いたくないという事で子供に英語ではなくその言葉をしゃべらせているようです。その彼も土曜日にVA Shunt設置を行い術後も元気です。明日にもアラスカへ帰れるでしょう。そして民族文化を継承する一人となっていくかもしれません。
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by ny402 | 2005-09-03 16:00 | medicine

craniosynostosis

今の病院は5州をカバーしているので多くの患児を診ることになる。その中でも多い疾患のひとつが頭蓋早期癒合症。週平均3例ぐらい手術している。そこで新ためて勉強してみたら、いくつかの発見があったので、少しばかり書いてみたいと思います。

まず日本にいた時に使っていた教科書。脳神経外科医なら誰でも持っているバイブル的教科書を見てみたら記載が少し古い事に気づく。ただ私が持っているのは最新版の1つ前のバージョンなのだけれども。
もうひとつはまるで知らなかったこと。昨年も50例くらい手術しているのに全く知らなかった。不勉強を嘆く。というのはこの疾患の患児が年長になったとき41~47%でlearning disabilityになるらしい。これは手術施行時期とは無関係。今まで脳が成長するときのICPだけが問題だと思っていた。
この疾患はFGF/FGFRに関連した遺伝疾患ということは分かっている。そこで少し調べてみると神経の発生、成長、修復などにFGF/FGFRが係わっているという様な基本的な事から、記憶にはFGF18が必要というような論文まで出ている。成育という観点からはこのような事も知っている必要ありと、つくづく自分の不勉強を嘆く。
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by ny402 | 2005-08-20 13:16 | medicine

登場人物紹介

いつもの事ながら書類の手続きに時間がかかり、ようやく仕事が始まりました。
そこで今日の話題は、これからこのブログに出てくるかもしれない登場人物をご紹介します。

ボスDr. E: いつも冗談ばかり言っている。UWのchairman。来年のCNSの会長
アテンディング Dr. A:まじめで几帳面。spineとpediのフェローを修了
アテンディング Dr. O:てんかんで有名なDr.Oの息子。epilepsyとpediのフェローを修了
フェロー Dr.F:UWのチーフレジデントからステップアップ。イラン出身
レジデント Dr.G:ロシアで10年以上の経験があるが、ここでまたレジデントからやっている
ナースプラクティショナー 3人

これから約1年、この人たちと一緒に仕事をしていきます。日常感じた些細なことをまた綴る事にしますね。
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by ny402 | 2005-08-19 13:27 | medicine

やっぱり、ここにもいたか

最近日常生活の話が続いたので、今日はこれ。

個人的にはこれも関係あると思う。e0019026_10542160.jpg
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by ny402 | 2005-07-22 19:00 | medicine

手術実績

昨日、大学へ提出するために1年間の手術件数をまとめました。折角の機会なのでここで少し触れてみたいと思います。昨年operatorあるいはassisstantとして参加した総手術件数は480でした。主な内訳は

外傷 6
脳腫瘍 86
早期癒合症 52
てんかん 54
SDR 22
水頭症関連 132
untethering 44
末梢神経 10
その他

などでした。感想としてはなかなか良いdistributionをしているよう気がします。プログラムの中には総件数は多いが、その70%をシャント手術が占める物もあると言われています。そういう事を考えると大変良い経験をしたのではと思います。ただそれだけの手術をすると言うことは、それなりに忙しく一例一例を深く考えるという時間がありませんでした。そんな事もありもう少しフェローをやることにしたのでした。basic scienceに立脚したacademic pediatric neurosurgeryの実践などという大層な目標を掲げて今年度をスタートしたいのですが、まだlicenseが降りないんだよねーー。
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by ny402 | 2005-07-02 05:27 | medicine

新生活 

連続10日間のon-callは、深夜のシャント再建をもって無事終了した。その間荷物をパッキングし、引越し屋さんにピックアップしてもらい、部屋を引き渡した。その後は、PICU Fellow 木村先生宅へ数日間お邪魔させていただいた。先生は、我々が滞在した数日間の内2日もOn-callがあったにも拘わらず、奥様共々非常に良くして頂き、感謝感激である。本当にありがとうございました。

真冬でも半袖で過ごせるマイアミから、もう7月になろうとしている今でもコートが手放せないシアトルへ引っ越した。今のところ生活のセットアップは予想外にうまく進行中である。とはいっても、まだ引越荷物は届かないので、まだまだ生活って言う感じではないんだけれど。
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by ny402 | 2005-07-01 05:30 | medicine



小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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