ある日の出来事

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家族事情

医療を通してみる家族関係、親子関係は、洋の東西を問わず同じような物だと感ずる事がある。両親ともいつも付き添っている家族、その正反対いつ行っても親の顔など決して見ることの無い患児、離婚した親がそれぞれの新しいパートナーを連れて付き添っていいる風景、色々である。そんな中に、アメリカでは普通に見ることが出来る家族形態のひとつとしてadoptationがある。そう言えば、NYにいる時の息子の一番の友達はchinaから来た女の子だったし、白人の夫婦が黒人の子供を連れている風景も何度も見た。

今看ている患児の中に、最近adoptationされて来た7歳のChineseの女の子がいる。先週手術を試行したが、スムースにはいかず少してこずっている。両親は一生懸命看病にあたっているが、患児はまだ英語をあまり理解できない。どこが痛いのか、どれくらい痛いのか、痛みを聞き出すのにも一苦労である。親は、身振り手振り、絵入りのカードを使ってコミュニケーションをはかっているが患児の具合が芳しくない事もあって、昨日はついに通訳を呼んだ。親子間のコミュニケーションに通訳がいるのは普段見られない風景だけれども、それでもその両親は昼夜を問わずいつも患児に声を掛け、看病に励んでいる。アメリカに見るdiversityのひとつである。
子供との会話は早朝の"Have a nice day"だけの我が家よりよっぽど良いかもしれない。
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by ny402 | 2005-11-22 12:37 | medicine

PALS

久しぶりの更新となりました。2週間に一度ウィークエンドのon-callがあるので、その間の休みのウィークエンドには体を休めてなどと考えていると、更新が滞ってしまいます。

先週のウィークエンドは休みだったのですが、PALSの講習会に行ってきました。1年以上も小児病院に勤めているのに、実はまだPALSを取っていなかったのです。晴れてPALS Providerとなりました。講習会は2日間、朝から夕方までありなかなか楽しいものでした。運よくSimuBabyというシュミレーション用のベビーで実習も出来ました。これはPALS実習用に作られたもので、挿管、心マ、点滴、胸腔穿刺などの練習が出来、その効果、効率はコンピュータを通じてモニター上で観察することが出来ます。なんとなくゲーム感覚となってしまうのは否めませんが、おもちゃの人形よりいいかもしれません。一体3万ドルとかいっていました。
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by ny402 | 2005-11-13 04:26 | medicine

helloween

昨日まででsummer time/day saving timeが終わり、今日はhelloween。子供達にとっては楽しみな日で、好みのコスチュームを着て"Trick or Treet"といって各家を廻ってキャンディーをもらって来る。病院には、ひげを生やししっぽがくるくるっとなった猫になっているナースがいると思えば、羽が生えた妖精の格好をしている人もいる。アメリカならではの文化といった所か。大人も浮かれる日なのは確かなのだが、全ての人、場所がそうという訳ではない。
昔勤めていたMSKCCでの出来事。ボスの秘書がハロウイーンの日に、髪の毛の一部を緑に染めてきた。もう10年も昔の事なのだけれど、その当時でも髪の毛の一部くらい真っ赤の人や緑の人など街中にあふれていた。しかしその秘書は翌日解雇された。理由はMSKCCのプロフェッショナリズムに相応しくない、という事。アメリカの意外な部分を目にした思いだった。

そんなハロウイーンを控えた週末、何をしていたかと言うとこれがまたon-call。そんなに忙しくはなかったのだけれど、結局土曜日は朝から夜中まで、日曜は朝から夕方まで病院で過ごす事に。極めつけは日曜の深夜2時、血友病の患児が急性硬膜下血腫となりモンタナから搬送されて来た。現地の脳神経外科医が手術適応ありと判断したため、飛行機で2時間も掛かる場所から搬送されてきたのだけれども、結局着てみると患児は元気で、手術しなくてもよさそう。患児が手術しなくてもすむのは嬉しい事だけれども、夜中の2時から働いている身にとっては疲れる。ハリーポッターに扮した息子が言うに違いない。"Daddy, I don't wanna become a neurosurgeon"
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by ny402 | 2005-11-01 11:28 | daily life



小児脳神経外科医が綴る日々雑感
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